乳酸菌や発酵食品にお世話になっている人はいませんか!!!いますよね???
京都には、発酵食品の主役とも言える微生物を祀っている場所があるんです!!!
お腹弱い族はきっと乳酸菌のお世話になっている人も多いはず。
かく言う私も、既に何千億という乳酸菌や納豆菌のお世話になっております。
というわけで、微生物さんたちに感謝の気持ちを伝えに菌塚へ行ってきました!
Contents
洛北にある曼殊院門跡と菌塚の関係
洛北にある観光名所、曼殊院門跡に菌を祀った菌塚はあります。
ちなみに曼殊院門跡の「門跡」とは、皇室一門が住職であったことを意味しているそうです。
小さな桂離宮とも言われる曼殊院門跡は、庭園以外にも見どころが沢山ありました。
菌塚に興味が無くても行ったら楽しめると思います。
虎の間にある狩野永徳の虎の絵って、たぶん教科書に載ってた気がするんだよなぁ。
あと、戦国武将たちの直筆の手紙とか。
庭園だけじゃなく展示物もかなり興味深かったのでぜひ。
曼殊院門跡にある一般人立ち入り禁止の菌塚とは
曼殊院門跡にある一般人立ち入り禁止の場所に、今回お目当ての菌塚があります。
酵素工業を一生の仕事として取り組んだ、元大和化成株式会社取締役社長が建立しました。
元大和化成株式会社取締役社長である笠坊武夫による菌塚建立のきっかけは、人間の研究によって犠牲になった微生物の供養ということです。
無数億の夥しい微生物の犠牲にあまりにも無関心な人間の身勝手を反省し、
菌恩の尊さを称えようと 私は比叡山の西麓,名刹 曼殊院門跡の霊地に菌塚を建立した。
この菌塚、微生物を研究している人の中では有名なんだそうです。
洛北の名刹・曼殊院門跡の中にある菌塚へ
曼殊院門跡ならぬ菌塚までの道のりは、まぁまぁハードです。
というのも、曼殊院門跡は山の上にあるんですよね。
最寄りまではバスで「一乗寺清水町」まで。
かなりの急勾配なので、女性はスニーカーで行きましょう。
なんなら、年配者グループは山登りスタイルで向かってましたからね。
住宅街を歩きながら坂を上りましょう~。
新緑の美しさを楽しみながら曼殊院門跡へ
曼殊院門跡へは、ちょくちょく看板が出ているので迷うことはありません。
しばらく歩いていると、「武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園」が右脇に見えてきます。
写真からも分かると思いますが、まぁまぁな急勾配でしょ?
この坂を10分ほど上ります笑。
植物園と石塔が見えてきたらもうひと踏ん張り。
にしても、新緑が太陽に反射してキラキラしてる~。これ、加工してないですからね?
途中、左手側に弁財天や天満宮があって、そこはwabisabi。
坂を上り切るとT字路に出るので、左に向かったあとは道なりに進みましょう。
曼殊院門跡の入り口が見えてきた~!
曼殊院門跡も見学したかったので、先に拝観料を払って曼殊院門跡を見学します。
テンションの上がるような展示も多かったので、定番の京都観光に飽きた方はぜひ。
曼殊院門跡の菌塚へのアクセス
菌塚へ行くには、立ち入り禁止区域へ行かなくてはいけません。
ですので、曼殊院門跡の拝観料受付の方に声を掛けましょう。
芳名帳を書けば、すぐに行き方を教えてくれます。
立ち入り禁止区域のチェーンを乗り越えるときは、ちょっと謎の優越感…(単純)
1分程度でたどり着けますよ。
曼殊院門跡の立ち入り禁止区域にある菌塚でお参り
ハイキング気分で歩いていると、向かって左手側に菌塚が見えてきました。
お目当ての菌塚ー!!!
たまたまですが、菌塚のところにだけ太陽光が差し込んでるのも神々しい~。
人っ子一人もいないし、こじんまりとした場所ですがしっかりお参りしてきました。
供養するための菌塚なのに、「私のお腹の調子が良くなりますように」と願掛けした不埒な奴がここに。
曼殊院門跡の菌塚の詳細
このこじんまりとした菌塚ですが、しっかり遺灰(!)や写経も中に入っており供養されています。
枯草菌一株の遺灰を漆ぬりの器に入れているそう。
枯草菌を燃やすと灰になって残ることに驚いたけど、一株って本当に一株?
一株の概念が分かってないので、誰か教えてください。。
写経は、「陀羅尼経」一巻を写経して銅の経筒に入れて密閉しています。
遺灰と写経を丹波焼外経筒に入れて密閉し、菌塚の下に埋葬したそうです。
曼殊院門跡の菌塚に想いを馳せて
曼殊院門跡は「歴史的風土特別保存地区」なので、新たに建物を作るときには厳しい制約があります。
それでもこの場所に菌塚を建立できたのは、門主の心の広さであったり建立者の真面目なお人柄であったのでしょう。
あれやこれやを訪問者側で思いを張り巡らせるのも面白いです。
曼殊院門跡の見どころの多さと比べると滞在時間は短かったですが、常日頃から数多くの乳酸菌を愛用し、発酵食品を意図的に摂取している身からすると聖地のような場所でした。
本来は、微生物をゴリゴリ研究する人たちがお参りする場所です。
しかし、一般人でも菌を祀る場所があり、お声がけさえすればお参りできる場所があると知れた&足を運べたのは良かったです。
私は新緑の季節に行きましたが、紅葉の季節に行くのも良さそう。