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三菱一号館美術館でラファエル前派の軌跡展を楽しむ
私の家族は丸の内の雰囲気が好きで、昔から何をするでもなく家族で出かけていた時代もあります。
今回は「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」を見に行こうとしたら休館日で笑、予備で調べていた「ラファエル前派の軌跡展」に行ってきました。
久しぶりの丸の内。やはり落ち着いていて、でもどこか華やかでいいですね。
↑結構良かったのでおすすめです。
三菱一号館美術館は平日だったからか、人の入りも程よく見やすい
人気どころの展覧会だと週末は人でごった返してじっくり見れませんが、程よい人の入りでじっくり見れました。三菱一号館美術館の良いところは、鑑賞の途中で丸の内ブリックススクエアの美しい中庭を眺めながら座って休憩出来るところ。ずっと密閉された空間で立って見ていると貧血になりやすい私にとって、一回落ち着いて座れるスペースがあるのは大事なんです。
三菱一号館美術館では写真撮影OKなところに進化を感じた
世界の美術館では、世界的な絵画でも写真撮影がOKなところも多いのですが、日本ではまだまだ許可されているところは少なく、今回のメインである絵画が写真撮影OKなのは大きな進化を感じました。でも実際に撮影してみると、撮影に夢中になってしまってダメですね笑。
絵画をじっくり目で見て楽しむ余裕を無くしてしまい、ふと我に返って慌ててじっくり見るという本末転倒な鑑賞をしてしまいました。
ウィリアム・ターナー?どこかで聞いた覚えが
この展覧会の最初の章は、イギリスの画家ウィリアム・ターナーとジョン・ラスキンとの出会いから始まるのですが、ウィリアム・ターナーに非常に聞き覚えがある!けれども絵は鑑賞したことがない!と非常にモヤモヤしていました。しばらくして、ハッ!としたんですけど…
映画パイレーツオブカリビアンの登場人物の一人でした。。
別に誰かに恥さらしをしたわけでもないのに、気が付いた瞬間この画家と全く関係のない人物すぎて、恥ずかしくなりました笑。
魔性のヴィーナスは本物の圧倒的な迫力に呆然
広告の絵にもなっている、今回の「ラファエル前派の軌跡展」の顔とも言える、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ作の「魔性のヴィーナス」はやはり一度ファィンダーを通したものよりも圧倒的に迫力があり、しばらくずっと見つめていました。
どんなに写真の技術が向上していても、実際の絵画の油絵具の厚みやタッチの細かさ、粗さは実際に見てみないと質感が分かりませんね。師匠に花が雑だとディスられて何度も書き直したという逸話のあるこの画ですが、素人にはこの花のどこが雑なのか全く分からずじまいでした笑。
ヴィーナスの前後でタッチの差が大きく、彼女の前の花(スイカズラ?)の迫力たるやすごかったです(語彙力のなさ)
キリスト教系の絵画はちょこっと見方をかじると面白い
キリスト教以外にもギリシャ神話なども西洋の絵画では、よくテーマとして描かれますが正直それらをみてもイマイチ見方が分からなかったんです。ですが、いつかブックレビューで紹介した↓こちら
まだまだこの本のシリーズはありますから、違うシリーズも読んでみたいと思っています。
個人的に一番の目的がウィリアムモリス!
今回の展覧会では、メインの扱いではありませんでいたが個人的な目的はウィリアムモリスの展示でした。
ウィリアムモリスは「モダンデザインの父」と呼ばれた人で、詩人にデザイナーと多方面に活躍した人でもあります。一番有名なのは、花で埋め尽くされた柄でしょうか。日本でも人気で度々展覧会が組まれているので知っている方も多いと思います。
ウィリアムモリスの作品の数々
ウィリアムモリスの遺した言葉の一つに「役に立たないものや、美しいものと思わないものは家に置いてはならない」という言葉があるのですが、本当にそうですよねぇ。と頷きながら彼の作った家具や本を見て回りました。彼の展示ゾーンは撮影禁止だったのが惜しい~!美しい柄の布や、丁寧に施された木製の高級ソファ。高級なものかと思えば、ちゃんと安価のダイニングチェアも制作しているんです。
ウィリアムモリスの作品のコースターと絵ハガキ購入
普段は美術館へ行ってもお土産は買わないのですが今回は特別に…
ウィリアムモリスの作品でコースターと絵ハガキを買いました。絵ハガキは5年ほど前に六本木で開催されたアンディウォーホル以来の購入です。
ウィリアムモリスのお言葉に従って、自分が素敵だなと思ったものを購入笑。
やっぱり美術館はいい
今回久しぶりに美術館に行ったんですけれども、やっぱり見に行くたびに新たな視点が出来るのでいいですね。絵に対する見方が変わった自分の変化にも気付けるし、ファインダー越しにみる絵と実際に見る絵の違いの大きさに改めて気づかされた一日でした。