「翔んで埼玉は関東以外の人でも楽しめるか?」って…まぁ楽しめるよ!
でも、これはご当地ネタだから土地勘があった方が絶対面白い映画になっていますねぇ。
しかし、みなさん全力で演技してるし、伊勢谷様とガクトのえろーすなシーンはまじで必見。
関東のご当地戦争に興味なくても楽しめるようになっています!でも元関東人としては、土地勘のある人と一緒に観たかった!爆。
というわけで、翔んで埼玉の豆知識と感想をどうぞ。
豆知識要らない人は★ここから★感想にとんでね。
Contents
翔んで埼玉はパタリロ!作者の魔夜峰央さん原作のギャグマンガ
公開前から、インパクトのあるCMで関東人たちの話題をかっさらってきた「翔んで埼玉」をやっと観てきました。
原作は1982年と1983年に出版されたそうですが、当時は大きな話題になることもなかったそう。
30年経ってSNSなどで話題になり復刊、そして現在なんと55万部の売上!!しかも売り上げの3割が埼玉県内という笑。
映画を観終わった後に作品について調べるのが趣味なんですが、魔夜峰央さんのコメントがいちいちツボにハマってしまい一気にファンになってしまいました。
- 「埼玉県民はドMなのかな?」という魔夜峰央さんのコメント。激しく同意します。(どんなにイジられてもニコニコしている)
- 「ヨコハマをおちょくったらクレームになる」にも激しく同意です。(ハマッコのプライドの高さはランドマークタワー並み)
- 「(出身である)新潟はクレームは来ないけどわら人形を打ち付けていると思う」には爆笑!!(北陸在住経験者からすると言わんとしてることが凝縮されてる)
この毒っ気のあるコメントをさらりといえちゃうセンスが好きです。
関西の映画館の様子 関東の映画館の様子
さて今現在、関西の埼玉のようなところに住んでいる私ですが意気込んで映画館へ!!
平日の朝一番の映画でしたが、人の入りは三分の一ほど。
ちなみに東京のセレブタウンでは、私が鑑賞した同じ日にちの似たような時間帯で半分以上埋まっていたそうです。
やはり関東の方が盛り上がっていますね。
上映中、関東育ちの私には小ネタが随所にちりばめられているのがわかり、腹を抱えて笑いたい衝動が何度も!!!!
でも関西の人たち・・・
笑 っ て い な い
いや、笑っている人もいました。いましたよ?
しかも住んでいないと分からないようなローカルネタで。(上映後に笑い声の主たちとのやりとりを聞いていたら、あの「埼玉県人」だということが判明。)
関西では、笑いどころ(ローカルネタ)で声をあげて笑うというよりも、役者の本気の演技具合や演出にクスっと笑うといった感じでしょうか。
そりゃそうですよね、盛大な身内ネタですからね。コアな部分は関西の人からしてみれば、チンプンカンプンだったと思います。
ちなみに関東では皆さんの笑い声が高々に響き渡っていたそうです。
その環境、羨ましい。。
著名人が!背景が!情報が多すぎて脳が処理しきれない!
ストーリー展開もかなりテンポが良く、その上さらっと大物が出てくるので「え!?」となります。麿赤児がただの怪しい人になっているのには笑いました。
また伊勢谷友介演じる阿久津の部下、女性二人組の一人の顔に見覚えがあって、ずっと気になってしょうがなかったのですが、途中でドラマ「牡丹と薔薇」に出てた小沢真珠!とわかった時の衝撃たるや笑。
しかもコメデイでは定番ですが、背景の小物や景色も面白くて「えぇっ!?」となっている間にもストーリーはガンガン進んでいきます。
なので一回の鑑賞でこの映画の面白さを堪能するのは、処理能力がスペック高めじゃないと難しいかと思います。
私自身、見逃しているところが多々ありそう&じっくり見て笑いたいシーンもあったのでもう一度観に行きたいです。
ただこれも関東近郊に住んだことがある人限定の話であって、それ以外の人は一度見れば十分かと笑。
翔んで埼玉の一番美味しいシーンはCMで流れまくり
観ていてすごい勿体ないというか、現実に引き戻されて興醒めしたのが、CMでガンガン流れていたシーンが一番の盛り上がりどころだったり、笑いどころだったことかな。
出し惜しみして欲しかったなぁ。
映画のCMは一番の見どころを流すのが定石なのは理解していますし、私が上映前に予告CMを何通りもYouTubeで観ていたのが一番の原因であることも重々承知であるんですけどね。
まぁ、これは私が悪いです、ハイ。
著名な人が大真面目にやるから面白い
ぶっ飛んだコメディ映画なのに、雑さがないというか丁寧だなーと観ていて思いました。コメディって雑さも笑いどころの一つだったりしますが、この映画ではどこまでも丁寧に描くことでスペクタクルおバカ映画ができたのだと思います(誉め言葉)
あれ?わたし時代劇観ているのかな?ってなりましたもん(嘘)
唯一ふざけているのは、東京と蜜月の神奈川県知事くらいですかね。
それにしてもガクトと伊勢谷様のラブシーンは本当にエロかった←
別に腐女子でもなんでもないけど、あれは女子なら鑑賞しておくべきですね(真顔)
翔んで埼玉での一番の被害者は中心地以外の東京都民な件
この映画は盛大に埼玉をディスっているように見えて埼玉愛に溢れた映画であります。
なんなら千葉、群馬もこの映画で救われた?のではないでしょうか。群馬に至っては観ていて愛おしくなってきましたもん。
神奈川の扱いの雑さは気になりますが、クラス分けと崎陽軒のひょうちゃんが可愛く取り上げられたのでヨコハマ県民としてはギリ納得といったところだと思います(もはや横浜以外は認知されていない)
問題は天下の東京都民のはずなのに「都会指数」が低いゆえ東京の中心地以外は話題にも上らないところが多数あります。
たまに話題が出てもナチュラルにディスられているんですよね。もはや中心地以外東京とみなしていないようです笑。そんな状態を笑えるのがこの映画の魅力だと思います。
埼玉県民の埼玉県民による埼玉県民のための映画
なんだか、埼玉をディスりつつも最後は埼玉万歳!で盛り上げているのを見ると埼玉県人が羨ましく思えてきます。
映画の最後の方は埼玉トリビアになってますしね笑。
という訳で、まったく土地勘がない人には「???」なまま終わってしまう、人を選ぶ映画でありますが郷土愛はどこの県民も持っているわけで。
感覚的には秘密のケンミンショーを見ている気分。
非常に郷土愛に溢れた映画、関東に帰りたくなりました。
★3.7