令和のガンダム、水星の魔女の最終回が終わりましたね!
season1は話の進め方が丁寧で謎は多くとも楽しく見れたのですが、season2はガンダム初心者だと話の流れがよくわからなくて置いていかれましたw
制作側もTwitterの考察ありきで脚本・構成を練ったのだろうと思いますが、それにしてもテンポが早すぎて最後の方は意味不明で…。
アニメ初心者を殺しに来るアニメだったなという感想です。
Twitterでは水星の魔女を絶賛する声が多いですが、少数派の(つまり私が思う)不満点について書いていこうかなと思います。
あ、がっつりネタバレしてるんで、まだ見ていない人は以下の動画サイトから視聴してきてから読んでね!
season2から視聴するならABEMAがおすすめ。他はseason1のみです(2023年7/25現在)
ストーリー的にはめちゃくちゃ面白かったです!!season1のラストは思わず声上げちゃったくらいだもの!
だからこそ!だからこそ!!
season2の終盤についていけなかったことが悲しいのです!!!!水星の魔女自体は大好きなアニメです。
Contents
水星の魔女|ガンダム素人には難しい!
水星の魔女だけなのか、ほかのガンダムシリーズもそうなのかよく分かりませんが、説明を極限まで省いているためガンダム初心者だと話についていけなくなります。
ガンダム初心者というか、熱狂的なアニヲタでない層だと置いてけぼりになる感じ。
素人には難しいと感じる理由は以下の4つです。
- 登場人物が多すぎる
- 話の展開が早すぎる
- 話の流れがわからない
- モビルスーツの違いがわからない
考察しない勢だと、まじで話についていけなくなるアニメだなと感じました。
理由1.登場人物が多すぎる
まず、水星の魔女は登場人物が多すぎます。
一瞬しか映らないキャラが後日大事なところで登場したりするので、「誰コイツ…?」と困惑します。
しかも、「誰コイツ?」の頻度が回を重ねるにつれて増えていく…!さらに、話の鍵となるシーンで出てくるため、記憶を辿っているうちに話に置いていかれるんですよね。
わりとTwitterでは盛り上がっていたのですが、オバから言わせると「最初の方に一瞬だけ登場したキャラが後半に出てくるのを伏線というのか?」というモヤモヤが。しかも、その経緯は説明しないという。
短時間で一気見する映画ならわかるんですけどもね。
そもそも、隠し玉的なキャラだけでなく、純粋に登場人物が多いです。もう少し話数を増やしてキャラに対して思い入れを作る機会を作って欲しかったです。
理由2.話の展開が早すぎる
最近の流行りなのかわかりませんが、まっっっじで話の展開が早すぎます…。
season1の学園編は比較的丁寧に描いていましたが、クライマックスにかかるseason2の展開の早さについていけませんでした。
season1の速度で少しずつ謎が解けていくストーリーをseason2でも楽しめると思っていたので、怒涛のすったもんだにビックリしています。
怒涛のすったもんだの具体例を下記に挙げときますね。
- 息をつく間もなく新たなトラブルが降りかかる
- 伏線回収のテンポが早すぎる
理解しきる前に話が展開するため、集中力が求められるアニメです笑。
理由3.話の流れがわからない
season2で話が複雑になるのにもかかわらず、ギリギリの情報量でストーリーを進めるため、アニメに普段触れていない勢は理解するのにハードモードだったのでは?
おそらく、Twitterの考察が盛り上がることも考慮してのことだと思いますが、「ストーリー・構成の粗さは考察勢に甘えすぎじゃあるまいか??」と思いました。
公式サイトや公式YouTubeで話やキャラクターの補足説明があったようですが、ミステリーでないのなら、アニメだけで完結できるようにしてほしいです。
まぁでも、考察ツイを見たりYouTubeで情報収集する行為も2度楽しめると思えば、お得なのかもしれませんが…。
理由4.モビルスーツの違いがわからない
これはもう、ガンダムファンからの怒られを覚悟してのことなんですけど、モビルスーツの見分けがつかないです笑。
ガンダム以外、すべて同じに見えます。
戦闘シーンのスピードが早すぎて、どっちがどっちなのか分からないままキャラが死ぬという笑。
これはアニメ側の問題というより、完全に視聴者側の力量の問題ですね。すみません。
水星の魔女 尺の問題で掘り下げが足りない
水星の魔女はテンポが早すぎるがゆえに、キャラの掘り下げが足りないと感じました。
ストーリー自体はめちゃくちゃ面白いです!!ただ、基本的にテンポが鬼早いため、ゆる視聴者はふるい落とされます。
もっと掘り下げて欲しかったポイントは、以下の5つです。
- シャディクの立ち位置が不憫すぎ
- グエルの地球編がなくて肩透かし
- ラウダの激怒が意味不明
- 突然色々な設定が出てくる謎
- 死んだキャラが登場
アニヲタでもなくガンダムファンでもないゆる視聴者のお気持ちなので「こんな意見もあるんだな」と思って見てもらえれば。
シャディクの立ち位置が不憫すぎ
シャディクの立ち位置が不憫すぎません!?!ミオリネへの想いは成就せず、やってもいない罪まで被っちゃって…
season1と比較すると、本心が垣間見えるシーンはそれなりに多かったですが、もっとじっくり彼の苦悩や思いを見たかったですね。
本心を隠しているキャラだから…という見方もできなくはないんですけど、個人的な好みとして、軽薄キャラの重い苦悩を見るのが好きというのがあるので。。
ストーリー上重要な立ち位置だったのに、色々な思いを抱えてたっぽいクレバーな色男という認識で終わっちゃったよ~~!という不完全燃焼感があります。
グエルの地球編がなくて肩透かし
準主役級のグエルの見どころはseason2では辛い出来事を何度も経験して丸くなっていく様子ですが、地球編が一瞬で終わってしまったのでビックリしました。
あまりにも番外編が長すぎても中だるみするので、地球編を最小限に抑えたんだろうなという意図は分かるんですけど!!
もっとグエルの成長パートの余韻に浸りたかったです!!!
気付いたら地球から帰還していて驚きました笑。
ラウダの激怒が意味不明
グエル弟ラウダの激怒がまじで意味不明でした。
そこまで存在感のなかったラウダが突然激昂してグエルを倒そうとするシーンでは「テンポよく描いといて、ここでマイナーキャラが参戦してくる!?」と脳が拒否しちゃいました。
一説によると”シュバルゼッテの戦闘シーンを演出するため”とも言われていますが、「あそこまで大風呂敷を広げて、さらに兄弟げんかまでぶち込んでくるのかよ!」と思ったのが正直なところです。
一般的な映画だと酷評されるところだと思うのですが、ざっと感想を漁ったところ、結果も含め概ね高評価なようです。
私はガンダムと相性が良くないのか…?
とりあえず私のなかで、ラウダは怒りゲージが満タンになると手が付けられないヤベー奴という印象になってます笑。
突然色々な設定が出てくる謎
最終話を見ていて、突然宇宙議会連合がクワイエットゼロを事故に見せかけた攻撃をし始めて、「??」となりました。「突然ラスボスに出てきたけど何??」と混乱しましたねぇ。
どうやら、宇宙議会画連合の偉そうなおじさんがプロローグのオックスアースのおじさんという設定らしいです。
考察ですが、そう考えると辻褄が合うらしい(見返す気力がなくて検証できてません)
でも、そういった設定だとプロスペラが黙ってないのでは?と思うのですが。よくわかりませんね。
死んだキャラが登場
エラン4号が出てきたときは思わず笑っちゃいました~~ご都合主義~~!!!!
みんなハッピーでスッキリした最終回を目指したかったんですかね。
自分なりの正義を貫いたシャディクは罪を被って重罪決定だけど。
個人的には、人生って、会いたいと思っても会えないまま一生の別れになることも多いので、エラン4号を出さなくてもいいのになぁと思いました。
一気に安っぽくなってしまったというか、現実的な描写が多かっただけに、最後にはそんなファンタジーになっちゃうのかと少し残念な気持ち。
一応、データストームの向こう側に精神が残っていると理解したから、納得感はそれなりにあるんだけども。
週に1度の鑑賞で理解しきれる速度・濃さではない
そもそも、水星の魔女は、週に1度の鑑賞で理解しきれる速度・濃さではありません。
何度も見返して楽しむアニメですね。
あまりにも考察材料が多すぎて、私は調べることを諦めてしまったのですが、どうしても気になった以下の2つのポイントはTwitterや考察サイトで確認しました。
- フレッシュトマトと停止コード
- 一瞬しか映らない結婚指輪
こんなん、みんなよく見つけるし理解しきるよね…尊敬。
フレッシュトマトと停止コード
フレッシュトマトに隠されたメッセージと解除コード(緊急停止コード)の関係って停止画面にしないと理解しきれないですよね?
みんなちゃんと理解してるの、すごすぎるんですけど。
Twitterを漁った私の解釈だと、以下の流れで解除コード突破できたと思っているんですけど合っていますかね?
- プロスペラが変えられる管理者権限コートは変えた
- ミオリネ母が持っている管理者コードはプロスペラも変更できず(存在を知らなかった?)
↓↓
- 解除コードを突破できなかったミオリネが管理者権限を見直し始める
- ”私たちのトマトはどう?”でスレッタから遺伝子コードの話を思い出す
- 遺伝子コードの返事”私もよ、お母さん”を塩基配列で打ち込む
これらの流れを数秒~数十秒の動画で理解するのは無理だよ~~~!!動体視力~~!
しかも、ミオリネが塩基配列で打ち込んだ内容は、Twitter内でも「ミオリネの返事」なのか「ミオリネ母からのメッセージ」で割れてるし。
こういう重要な伏線回収は考察の余地を残しつつも、もう少し丁寧に描いて欲しいですね。
一瞬しか映らない結婚指輪
最終話でミオリネとスレッタの結婚は明確に描かれていませんが、スレッタの指輪から結婚したことを暗示しています。
これもTwitterで指輪の存在を知ることができました笑。
ガンダムまじで難しいネ…。
意味不明なシーンの謎はオマージュ
Twitterを漁っていて判明したのですが、個人的に唐突だと感じたシーンは歴代ガンダムのオマージュだったぽいです~!!
これはガンダムファンが盛り上がっちゃいますね!
鑑賞中は「はぁ?」と思いながら視聴していましたが笑、オマージュなら仕方がない笑!
Twitterで盛り上がっていたオマージュは以下の2つです。
- グエルとスレッタのフェンシング
- スレッタとミオリネが抱き合う宇宙空間
上記のほかに、わりと細かなところでもオマージュは散りばめられていたっぽいです。
グエルとスレッタのフェンシング
グエルとスレッタの謎フェンシング、見た瞬間「はぁ?」といった感想しかでなかったんですけど笑。
シャアとアムロのフェンシングのオマージュらしいです。
「こんなに最小限の情報量でテンポよくやってるなか、突然フェンシング始めるの正気!?!」と思いましたが笑、オマージュなら仕方あるまい。
歴代ガンダムファンは喜んだだろうな~~。
スレッタとミオリネが抱き合う宇宙空間
最終話のスレッタとミオリネが宇宙空間で抱き合うシーンはF91のシーブックとセシリーのシーンのオマージュらしいです。
私はF91 の存在自体を知らないので、特に何の感情もなく見ていました。「いいシーンだなぁ」くらい。
オマージュ盛り込みは個人的に大好きなので、知識いっぱいのガンダムファンは沢山楽しめて良いな~と思っています。
水星の魔女season1とseason2は全く別物
水星の魔女season1とseason2は全く別物の物語です。
ゆる視聴者代表がそれぞれを要約してみました。
- season1は若人が未来を切り拓く話
- season2は大人の尻ぬぐいをする話
他の見方もあるよ!という方はコメントで教えて欲しいです~!!
season1は若人が未来を切り開く話
season1は学園が舞台であり、学生が会社を立ち上げて明るい未来に向けて走り出す話です。
終盤から不穏になってくるものの、ガンドシステムを学生たちが医療・平和利用のために奔走するのは見ていて面白かったです。
初期のスレッタにはイライラしたけど…笑
season1は比較的ローテンポだったため、湧き上がる謎としっかり向き合いながら視聴できるので純粋に楽しめました。
season2は大人の尻ぬぐいをする話
season2は大人たちの罪を学生が命を張って尻ぬぐいする話です。
むしろ、これまで自分たちの世界が学園のみで完結していたのが、厳しい現実に直面して否応なしに視野を広げざる得なくなる話と言った方が正しいかも。
ただ、話が複雑になっているのにもかかわらず、鬼のようなスピードでストーリー展開されていくため「よくわかんないままハッピーエンドになってた」となります笑。
個人的にはもう1season作って、丁寧に苦悩や陰謀を丁寧に描いて欲しかったです。
水星の魔女|ガンダムシリーズは初見殺し
水星の魔女の題材自体はめちゃくちゃ骨太で面白いのですが、アニメ上の情報量は少ないため初見殺しだなという感想です。
最低限の情報はアニメ上で明示していたので構成ミスとかではなく、このseasonで終わらせるために構成を練りに練ったんだろうなというのは伝わります。
ただ、もう少し、ゆる視聴者に優しくしてくれないと置いてきぼりになっちゃうよ~~。最期らへんはダイジェスト版を見ているのかと思ったヮ。
公式がSNS上での考察を推奨しているらしいので、アニメ上に乗せきれなかった情報は各自で考察してね★という形で誤魔化している感が否めなかったです。
season1がめちゃくちゃ面白かったので、期待値が上がってしまったゆえにガッカリしてしまった面はあるかもしれません。
とはいえ、「ガンダムって大人向けストーリーで楽しい!!」と知れたのは大きな収穫です。
水星の魔女をseason1・2通しての評価は3・3!
散々文句は言ったけども、これまでガンダムを見たことのない人なら「なんだこの骨太のアニメは!」とビックリするはず。最後は慌ただしいけども見る価値はあります!
ハリウッドのSF映画好きならハマるはず!!