ネットフリックスのfirstlove初恋を観ました~!映像がとにかく綺麗で引き込まれるドラマでした。
日本のラブストーリーを好まない私がネットフリックスのfirstlove初恋を鑑賞した感想をつらつらと書いていきます。
純愛をテーマにしたラブストーリーという情報だけでジャッジしちゃうのはもったいない!
ラブストーリーが苦手な人でも、俳優陣の演技力と凝った演出で見入ってしまうのでぜひ!
Contents
佐藤健・満島ひかりW主演のラブストーリー
firstlove初恋は、佐藤健と満島ひかりのW主演の宇多田ヒカルの「firstlove」と「初恋」をもとに作られたドラマです。
よく練られた構成と演出で見る人を飽きさせない作品なので、初手で「お涙ちょうだい系のラブストーリー」と判断しないように!!!
かく言う私も、ティザーPVで「はーはいはい、よくある純愛系ね」とジャッジし、夫が見ようと言わなかったら鑑賞していなかったです。
実力のある俳優陣で構成されているので、ありえない展開・セリフでも違和感をおぼえる回数は少ないんじゃないかな。
個人的に、佐藤健に演技派のイメージはなかったのですが、今回の作品で見方が変わりました。
目線の動かし方、ちょっとした動作が妙に!!!リアル!!!!!
満島ひかりは言わずもがなですね。
主演の二人を支える俳優陣も、いい味を出していました。
カギは若手俳優の木戸 大聖と八木 莉可子
佐藤健(晴道役)と満島ひかり(やえちゃん役)の高校生時代を演じる二人の名は、木戸大聖(きど たいせい)と八木莉可子(やぎ りかこ)です。
ぶちゃけこの二人が主役だよな~~~!!!というくらい、初恋時代の二人のシーンがよかった!
まるで、ピュアな青春時代が甦ってくるよう。
木戸くんの無邪気で猪突猛進な感じとか、八木ちゃんのにじみ出る芯の強さとか。お互いを見つめ合いながら、はにかむシーンは心が浄化されます…。
若さゆえの真っ直ぐな様子が自然に表現できているのがよかった~~!
監督の寒竹ゆりさんのインタビューを読んでいると、しっかりと若手の演技準備をしていたようです。
「経験がないうちは間(ま)にはまるまで時間がかかります。うわべのセリフは、観ている方に簡単に見抜かれてしまうので。結構前からリハーサルをして、途中で満島ひかりちゃんがワークショップをやってくれたり、そういう時間があったのがよかったです。」
若手俳優の自然な演技は、しっかりした準備によるものだったのですね。
キョンキョンの母ちゃん感がすごい
キョンキョンの”田舎の母ちゃん”がリアルでした。
大物女優だと貧乏な母親・祖母役なのに、高級そうなファンデで妙に肌がつやつやしていることも少なくないんですよね。
firstlove初恋の演出上、画面が粗いのもあってか、綺麗なんだけど”生活感がにじみ出ている母親”になっていてビックリしました。
いや、普通に綺麗だし、髪もつやつやしているんですけどね。薄い化粧や扇状に広がったヘアースタイル、疲れた表情をあのキョンキョンが演じている…!となったわけです。
田舎で愛する娘を育てる母親を上手く落とし込んでいた印象です。
演出が練り込まれており映画ばりの豪華さ
全9話のドラマ形式のfirstlove初恋は、映画ばりの凝った演出や小道具で淡々としたシーンも目が忙しいです。
最近はネットフリックスの不調が聞こえることもありますが、それでも民放のドラマよりも予算・制作期間にゆとりを感じられます。
よくあるストーリーでも映像が綺麗で凝っていると、時間を忘れて見入ってしまうということを学びました。
たとえば、運命と時間を連想させる様子を、ラウンドアバウト(環状交差点)や惑星の軌道で表現しています。この演出は特に映画的だと感じました。
テーマごとに色が変わるドラマ
見てれば嫌でも気付くくらいハッキリと、シーンごとに使用される色ががらりと変わります。
この色使いがジャック・ドゥミ監督の映画を彷彿とさせるのです!!
というか、濱田岳と満島ひかりの絡みで傘の色だけを目立たせたシーンは明らかに「シェルブールの雨傘」を意識したはず。
ストーリーを通して印象的だったのは、以下の4色です。
- 青春パートは「青」
- 家族パートは「赤」
- 結婚式は「ティファニーブルー」
- 恋しているときは「桃」
ここで紹介した以外にも、ほかの色をメインにしたシーンがあるので、実際に観てどんな色使いをしているのか確認してみてね。
1.青春パートは「青」
青春パートは「青春」の文字通り「青」です。
高校時代のシーンは、映像に青いフィルターをかけている気がする。そのくらい画面が青いのです。
若かりし頃のやえちゃん(八木莉可子)の部屋もさまざまな「青」で構成されており、服装も「青」です。
また、満島ひかりの息子も「青春」真っ只中なため、青い服装で初恋を経験していきます。
この「青」って、ストーリー展開的にも重要で、満島ひかりが思春期の息子からプレゼントをもらうとき、自分の「青春」を思い出したときにも使われています。
2.家族パートは「赤」
晴道の家族のシーンは元気の出る「赤」です。
いつも賑やかで活発な晴道の家族に「赤」をまとうことで、いっそう弾けた印象に。
青春真っ只中の晴道も家族といるときは赤い服装です。こころなしか、衣装の柄も他のシーンと比べて派手かな。
しっとりしたシーンが多いなか、賑やかな晴道家族パートはストーリーだけでなく視覚的にも良いアクセントです。
3.結婚式は「ティファニーブルー」
晴道ファミリーの結婚式は、ガーデンウェディングによるグリーンとティファニーブルーで統一されています。
も~~このシーンの色使いめっちゃ良かった~~~!!!
ガーデンウェディングをするなら、まるっと真似したいくらいです。
新郎・中尾明慶のモヒカンを青く染めているのもオシャレ~~~!!!新婦のドレスもめちゃ可愛いのよ~~~~!!!!
場面は変わってパーティー(いわゆる披露宴)のときは、白を基調としており「結婚式」の延長にあるシーンであることが色で分かるのがいい。
↑が披露宴のセット。白を基調としつつケーキがティファニーブルーのドーナッツでかわいい。
ドーナッツなのも、運命というサークルを意識したのかなって思います。
4.恋しているときは「桃色」
大人になったやえちゃん(満島ひかり)が恋をしているときは、ほんのり「桃色」です。
「いい年した大人だから」と恋したときのウキウキは前面に出さないようにしているものの、つい漏れ出てしまった様子を表すハットの「桃色」が印象的です。
青春パートのようなあからさまな色使いではないところに、大人の恋愛を表現しているな~と思いました。
セットの小物が可愛い&凝っている
一瞬しか映らないような部屋の中の小物が明らかに凝っているんですよね。
しかも、そのキャラクターが好みそうなデザインの小物が並んでおり、一瞬しか映らないけど明らかにセンスが光るセレクトだなと感じます。
特に、満島ひかりの部屋は可愛すぎるんだよな~~~。
衣装も小物も全てが可愛くておしゃれなのよ…。しかも、全てキャラクターのイメージに忠実!!
ストーリー自体は普遍的だけどダレない展開
ぶっちゃけ、ストーリー自体はよくある話です。
初恋の相手とアクシデントで別れちゃったけど、大人になっても忘れられなくて~みたいな。
忘れられないにも関わらず、晴道には婚約者がいて~という普遍的クズ展開。
相手の満島ひかりも記憶喪失で~という圧倒的既視感な展開。
超個人的な好みの話として、「純愛」もののくせに彼らのエゴで周囲の人間を不幸にするストーリーがチヤホヤされる意味がわかりません。
…とまぁ、日本のラブストーリーアレルギーな私ですが、firstlove初恋の評価が高い理由は良く練られた展開とたまに刺さるセリフがあったからです。
極限まで説明シーンを省いてテンポが良い
firstlove初恋の特徴は、その状況に至るまでの説明となるシーンを極限まで削いだことです。
自分の想像力で状況を補完する必要があるため、つい真剣に観てしまうんですよね。
しかも、頻繁に主役たちの高校時代と現代、やえちゃんの息子の初恋とシーンが入れ替わるため、やっぱり真剣に観ないと置いてかれてしまう。
心情は丁寧に描いていながら、シーンが変わる早さはアメドラのテンポのようでした。
そのため、普段日本のドラマを観ずにアメドラばかり観ている私でも飽きずに、むしろ食い入るように見入ってしまいました。
日本のドラマと海外ドラマのいいところを上手くmixしています。
尾を引くくらい刺さるセリフがある
たまに、ぐっさり刺さるセリフがあるんですよね~~。しかも鑑賞後も尾を引くレベルで。
いや、真面目に見ていたら「??」となるストーリー展開上、仕方ないんだろうなという不自然なセリフもあるにはあります。
しかしですね、それ以上に心にぶっ刺さるセリフが放たれるんですよぉ。
どのセリフが刺さるかは人によって異なるんでしょうけど、飛行機のテイクオフになぞらえたセリフは忘れられません。
具体的なセリフは実際にそのシーンを観て欲しいので省略します。
まぁ、いいこと言おうとして冷静に反芻すると微妙に意味が通らないセリフもあるんだけどww
実生活でも良いこと言おうとして失敗するのはあるあるだから、リアルを追求したことにしておこう。
音楽が良い・タイミングが最高
firstlove初恋がよくあるラブストーリーから昇華できた理由のひとつに、音楽の良さは外せません!
日本のドラマ・邦画が苦手な民あるあるだと思うんですけど、無音の時間が長いと飽きちゃうんですよね。
たしかに、firstlove初恋も無音の時間はあります。
しかし、カット割りが細かく画が頻繁に変わるのと、飽きたと感じる前にBGMが流れるので、無音のシーンが逆に生きるというか。
つまり、音楽を入れるタイミングが最高。
しかも、挿入された音楽が良い。めっちゃ良い。
しっかり陽気なカントリー調の曲もあれば電子ミュージック系もあり、すべてが洗練されており効果的な使われ方をしています。
宇多田ヒカルの「firstlove」と「初恋」の二曲をゴリ推しするんかなと思っていた自分をぶん殴りたい!
もちろん、ふんだんに使用してはいるんだけど必要以上に流さないから、しつこい印象を受けない。
しかも、ラストで「firstlove」を使わず「初恋」を流すのは、話の流れに合致していて良き~!!!
ラブストーリー苦手な人ほど見て欲しい作品
firstlove初恋は、日本のラブストーリーを苦手とする人に観て欲しい作品です。
ネットフリックス独占配信だからか、全世界の人に見てもらうことを前提とした作品に仕上がっているため、飽きることなく最後まで鑑賞できます。
サントラのセンスやカットの細かさなど、こだわりが随所にちりばめられているため、集中して観たいと思えるドラマです。
このドラマはストーリーを楽しむというよりは、俳優陣を含む作り手の美意識・こだわりを味わうための作品です。
苦手ジャンルでも楽しめたこのドラマは、星4つ!